強みが見つからない?答えはあなたの経験の中に
堀 千加枝
「あなたの強みは何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。「私には何もない」と不安になる人もいますよね。
そんなときは、強みを無理に探すのではなく、これまでの出来事に目を向けてみてください。何気ない毎日の中に、あなたが気づいていない「身についた力」が隠れているかもしれません。
① 強みは「特別な才能」じゃない
「自分の強みは何だろう?」と考えると、資格や特別なスキルを思い浮かべがちです。でも、強みは必ずしも特別な才能ではありません。人と関わる中で身についたことや、苦労した経験から学んだことも、その人ならではの力です。
自分にとって当たり前のことほど、強みには気づきにくいもの。普段は意識していない行動や考え方の中にこそ、あなたらしい力が表れているのです。
② 苦労した経験が、私の強みをつくった
私自身、最初から人とのコミュニケーションが得意だったわけではありません。子どもの頃は恥ずかしがり屋で、人前に出るとすぐにほっぺが赤くなるほどのあがり症でした。
そんな私が、学生時代にはじゃんけんで文化祭の準備のまとめ役を任されました。人をまとめることに戸惑いながらも、みんなの意見を聞き、協力して進める経験をしました。
スーパーでアルバイトをした時は、60人以上の人と一緒に働き色々なタイプの人がいて話をするのもドキドキでした。ご近所付き合いでも人との関わりでトラブル発生して悩みました。うまくいかないこともありましたが、さまざまな人と関わる中で、相手の気持ちを考えることや、周りと協力することを学びました。
こうした経験の積み重ねが、「コミュニケーション能力」と「協調性」という私の強みにつながっていたのです。
③ あなたの経験の中にも、強みがある
あなたの身近な出来事にも、「これが強みになるの?」と思うような力が隠れているかもしれません。
例えば、忘れっぽいことを気にして、いつもメモを取っている人がいたとします。不安から始めた習慣でも、続けるうちに、メモから要点をまとめたり、文章にしたりする力が身についているかもしれません。
忙しい居酒屋で働き、最初は仕事が遅くて叱られていた人もいるでしょう。それでも経験を重ね、周囲を見ながら動けるようになったなら、それは「周りを見る力」や「気配り」という強みです。
一見、苦手なことや苦労した経験にも、そこから身についた力があります。
まとめ
「私には強みがない」と思ったら、まずはこれまでの出来事を一つ思い出してみてください。
「そのとき、何に悩んだ?」「どうやって乗り越えた?」「その経験から、何ができるようになった?」
すぐに答えが出なくても大丈夫です。過去の出来事をたどることで、当たり前だと思っていたことの中から、自分でも気づいていなかった強みが見えてくるかもしれません。